
こんばんは、今夜も湯豆腐で晩酌。
一升瓶を眺め「下町のナポレオン」か、だれが名付けたのか、ええキャッチコピーだなと思いを巡らせる。
月あかりで紅葉が少し浮かれて見える。
その景色を肴に、鯖の塩焼きをひとくち。
湯割りにしたばかりの『いいちこ』を注ぐ。
「下町のナポレオン」は、こんな夜に生まれたのかもしれない。
そんなことを考えていたら、胸のあたりが熱くなった。
いいちこに感謝。ありがとう ありがとう。
引き寄せの法則で叶えたもの
紅葉で思い出した。
わたしは、十数年前、五年ほど、長野県で暮らしていたことがある。
見上げるほどの高い山々に囲まれ、空は狭かった。けれど、自然の豊かさや空気の違いは今でも心に残っている。
鮫皮ですり下ろした、わさびがうまかったなぁ。鼻に抜ける辛みが市販とは比べ物にならない。本わさびは鮫皮でおろすと、辛さだけではなく甘みや香りも立ちやすい。細かくすり潰されて、香りの成分が出やすくなるらしい。さらに水の良さがうまさに磨きをかけているのだろう。夏になれば、諏訪湖の花火大会があった。花火の大好きなわたしにとって、あの5年間は、一つの思いが形になった時間だった。
そう、今思えばあの長野での暮らしも、わたし自身が引き寄せたものに違いない。
引き寄せの法則はあるかないか。わたしは自分と仲間との学びと経験から間違いなく「ある」と思っている。
わたしは、神でもなければ学者でもない。
それでも、過去の経験から言えるのは、これまで抱いてきた願いのいくつかが、実際に形になってきたということだ。もちろん、何でもかんでもというわけではない。
幼いころから今日までを振り返ると、思いが現実になるまでには流れのようなものがある。わたしは、その「つながり」こそが、引き寄せの法則の本質だと思っている。
信じがたい話に聞こえるかもしれない。
何かを達成した。そこから過去を遡るとつながりが見えてくるんだ。
逆に、叶わないと感じるのは同じものがすぐに実現しないからだ。物事には順番がある。まずは、ここを知るべきだろう。
若いころのわたしは願望だらけだった。別の言い方をすれば欲だらけとなる。
あれも欲しい。
お金も欲しい。
欲しいものだらけだった。欲しいと思うのだから叶ってもいいはずだが、叶わない。反対に失うものは多かったんだ。
夢という羅針盤
この時、わたしは、離婚、離職、借金地獄と度重なる不幸を味わっていた。
そんなある日夢を見たんだ。
走馬灯のように流れる場面。四つの漢字。
「静」 「温」 「女」 「光」
目覚めたときに漢字を書きとった。いくつもあった場面はほぼ思い出せなかった。
しばらく意味を考えたが意味不明。ならば思ったことを素直に文字にしたんだ。
「静岡」 「温泉」 「女性」 「光」
光は何も思いつかなかった。
何も考えず、行けばええ。
ふと、そう思った。
静岡県?どこにあるんだ?と地図で場所とルートを確認すると「約700kmオーバー」だと。
わたしのポンコツ車で行けるのかなど考えた。
夢は「羅針盤」だと頭に浮かぶ。
なら行けばいい。たかが数日。気分転換にのんびり行くか!
次の日に何も考えず用意もなしで、静岡へと旅立った。
懐かしいなぁ。この旅で得られたものは、これまで想像もできなかった偶然の連鎖。出会いから学びへ。
人生を変える旅がここから始まった。
この旅で学んだ経験と知識は人の役に立つかもしれない。目先の欲や現状にとらわれたなら、この先も何も変わることはない。人生を豊かに過ごすには今ある感謝に目を向ける。ここからヒントが見えてくる。
わたしが引き寄せたもの。その内容を、これから何回かに分けて書いていこうと思う。
さて、今夜もすだった豆腐に感謝。
ありがとう ありがとう。

