
こんにちは、まくおです。
今回は、断食前の食事について書きます。
ファスティング前の食事で決まる「デトックスの質」
「ファスティング前に何を食べてもいい」という考え方には、大きな落とし穴があります。ファスティングの目的は、オートファジー(細胞の自己浄化)を活性化し、体内の不要なものを排出すること。しかし、直前に添加物や精製糖、加工食品を摂ると、それらを分解・排出するために余計なエネルギーが使われ、本来のデトックス機能が妨げられてしまいます。
では、そもそもなぜデトックスが必要なのか。現代の食生活を振り返ると、私たちは日々、消化しきれないものを体に溜め込んでいます。農薬・食品添加物・環境ホルモン・重金属・酸化した油など、目には見えない化学物質が食べ物を通じて体内に入り込みます。これらの不要物は脂肪細胞に蓄積され、体の代謝を鈍らせ、ホルモンバランスを乱し、慢性的な疲労や肌荒れ、免疫力の低下を引き起こすことがわかっています(Hyman, 2007)。
人間の体は、本来、肝臓や腎臓を使って自然にデトックスを行う機能を持っています。しかし、処理能力には限界があります。特に、現代人は食事の回数が多く、常に消化活動をしているため、内臓が休まる時間がほとんどない。つまり、食べ続けることで「デトックスのチャンス」を自ら奪っているのです。
ファスティングは、消化を一時的にストップし、内臓に休息を与えることで、デトックス機能を最大限に引き出す方法です。特に、16時間以上の空腹状態が続くと、オートファジーが活性化し、古い細胞の修復や毒素の排出が進むことが研究で示されています(Yoshinori Ohsumi, 2016)。しかし、ファスティング直前にジャンクフードや高糖質食品を摂ると、血糖値が乱れ、インスリンの分泌が増え、体は脂肪燃焼ではなく糖の代謝モードに入りやすくなります。こうなると、デトックスどころか、逆にファスティング中に強い空腹感や倦怠感が生じることになります。
では、どんな食事がファスティング前に適しているのか。ポイントは、消化に優しく、血糖値を安定させ、腸内環境を整える食材を選ぶことです。
- 発酵食品(納豆・味噌・ヨーグルト・ぬか漬け)
→ 腸内細菌を整え、消化を助ける - 食物繊維が豊富な野菜(ブロッコリー・ほうれん草・キャベツ)
→ 老廃物の排出を促し、血糖値の急上昇を防ぐ - 良質なタンパク質(魚・卵・ナッツ)
→ 筋肉の分解を防ぎ、満足感を持続させる
逆に、以下の食べ物は避けるべきです。
- ジャンクフード(加工肉・スナック菓子) → 炎症を引き起こし、内臓に負担をかける
- 高GI食品(白米・パン・砂糖) → 血糖値が急上昇し、ファスティング中に強い空腹感を感じやすくなる
- カフェイン・アルコール → 肝臓に負担をかけ、デトックス機能を低下させる
結局のところ、ファスティングは「断食そのもの」よりも、「準備と回復」が成功の鍵を握ります。適切な食事で体を整え、ファスティングの効果を最大限に引き出すことが、本当の意味でのデトックスにつながります。
これを継続することで、病の7割は改善します。まずは行動に移す。朝の体調を感じてください。1回でいいのでやってみてください。
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