市販醤油によく使われる化学調味料・添加物・保存料と健康リスク
こんにちは、ヘルスアドバイザーのまくおです。
この記事では、一般に売られている醬油に使われている成分を解説していきます。安いものには理由がある。その醬油大丈夫ですか?ということで始まります。
免責事項
この情報は、あくまでも参考情報であり、医学的なアドバイスではありません。
健康に不安がある場合は、医師に相談してください。
はじめに
市販の醤油は、風味を保ち、保存期間を延ばすために、様々な化学調味料、添加物、保存料が使用されています。これらの添加物は、適量であれば問題ありませんが、長期的な摂取や過剰摂取は、健康リスクを高める可能性があります。
代表的な添加物と健康リスク
市販醤油によく使用される代表的な添加物とその健康リスクを詳しく説明します。
1. グルタミン酸ナトリウム(MSG)
役割 うま味調味料
健康への影響
- グルタミン酸ナトリウム反応(頭痛、めまい、吐き気、動悸など)の可能性
- 喘息発作の誘発可能性
- 動物実験では神経毒性や生殖毒性の可能性も示唆
補足
- 食品表示には「グルタミン酸ナトリウム」または「グルタミン酸ソーダ」と表示
- 化学合成されたものと、昆布や椎茸などの天然素材から抽出したものがある
2. アスパルテーム
役割 人工甘味料
健康への影響
- 神経系への悪影響(頭痛、めまい、行動障害)のリスク
- 発がん性の可能性
- フェニルケトン尿症患者には禁忌
補足
- 食品表示には「アスパルテーム」と表示
- 砂糖の約200倍の甘味を持つ
- 低カロリー甘味料として人気
3. ソルビン酸カリウム
役割 保存料
健康への影響
- アレルギー反応(蕁麻疹、鼻炎など)
- 呼吸器症状(喘息発作など)
- 動物実験では発がん性の可能性も示唆
補足
- 食品表示には「ソルビン酸カリウム」と表示
- カビや酵母の繁殖を抑制する効果
- パン、ケーキ、ジャムなどによく使用
4. 安息香酸ナトリウム
役割 保存料
健康への影響
- 過敏症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状
- 動物実験では発がん性の可能性も示唆
- 喘息発作の誘発可能性
補足
- 食品表示には「安息香酸ナトリウム」と表示
- 炭酸飲料、シロップ、ジャムなどによく使用
- 近年は使用量が減少している
5. クエン酸
役割 酸味料
健康への影響
- 大量摂取による胃の不快感や歯のエナメル質の侵食
- 金属との反応による金属イオンの溶出
補足
- 食品表示には「クエン酸」と表示
- 酸味を調整し、金属の腐食を防ぐ効果
- 炭酸飲料、スポーツドリンク、ジャムなどによく使用
6. カラメル色素
役割 着色料
健康への影響
- 4-メチルイミダゾール(4-MEI)という発がん性物質の含有
- 動物実験で発がん性が示唆されている
補足
- 食品表示には「カラメル色素」と表示
- ソース、炭酸飲料、焼き菓子に使用
7. 乳酸
役割 酸味料および保存料
健康への影響
- 通常の摂取量では問題ないが、大量摂取で胃腸障害の可能性
補足
- 食品表示には「乳酸」と表示
- 保存性を高める効果
8. ビタミンC(アスコルビン酸)
役割 酸化防止剤
健康への影響
- 適量であれば安全だが、過剰摂取で下痢や腹痛の可能性
補足
- 食品表示には「アスコルビン酸」または「ビタミンC」と表示
アスコルビン酸(ビタミンC)の危険性について説明します。過剰摂取は胃腸の不調を引き起こす可能性があり、下痢、吐き気、腹痛、胃けいれんが含まれます。成人における1日の上限量は2000ミリグラムです。アスコルビン酸はシュウ酸に代謝されるため、過剰摂取が続くとシュウ酸カルシウム結晶が形成され、腎結石のリスクが増加します。高用量のアスコルビン酸は糖尿病の診断に使用されるグルコース測定値に影響を与え、偽陽性や偽陰性の結果をもたらす可能性があります。アスコルビン酸は鉄の吸収を促進するため、ヘモクロマトーシスなど体内に鉄が過剰に蓄積する状態の人々は過剰摂取を避けるべきです。鉄過剰は肝臓や心臓、その他の臓器にダメージを与える可能性があります。
9. 甘味料(サッカリンナトリウム、ステビアなど)
役割 甘味を追加
健康への影響
- 消化不良やアレルギー反応の可能性
補足
- 食品表示には「サッカリンナトリウム」や「ステビア」と表示
10. グリシン
役割 保存料および甘味料
健康への影響
- 大量摂取による消化不良や腹痛のリスク
補足
- 食品表示には「グリシン」と表示
11. アルコール
役割 保存料
健康への影響
- 少量であれば問題ないが、アルコール過敏症の人には注意が必要
補足
- 食品表示には「アルコール」と表示
12. ソルビトール
役割 保湿剤および甘味料
健康への影響
- 大量摂取による下痢や腹痛のリスク
補足
- 食品表示には「ソルビトール」と表示
13. イノシン酸ナトリウム
役割 うま味調味料
健康への影響
- 過剰摂取による尿酸値の上昇や腎臓への負担
補足
- 食品表示には「イノシン酸ナトリウム」と表示
14. グアニル酸ナトリウム
役割 うま味調味料
健康への影響
- 大量摂取による消化不良や腹痛のリスク
補足
- 食品表示には「グアニル酸ナトリウム」と表示
15. デヒドロ酢酸ナトリウム
役割 保存料
健康への影響
- 長期摂取による肝臓や腎臓への負担
補足
- 食品表示には「デヒドロ酢酸ナトリウム」と表示
16. 亜硫酸塩
役割 酸化防止剤
健康への影響
- アレルギー反応や喘息発作のリスク
補足
- 食品表示には「亜硫酸塩」と表示
17. 乳化剤
役割 食品の安定性を高める
健康への影響
- 消化不良やアレルギー反応のリスク
補足
- 食品表示には「乳化剤」と表示
18. フェニルアラニン
役割 人工甘味料アスパルテームの成分
健康への影響
- フェニルケトン尿症の患者には有害
補足
- 食品表示には「フェニルアラニン」と表示
19. クエン酸ナトリウム
役割 酸味料および酸度調整剤
健康への影響
- 大量摂取による胃腸障害のリスク
補足
- 食品表示には「クエン酸ナトリウム」と表示
20. グルコン酸ナトリウム
役割 酸味料および酸度調整剤
健康への影響
- 大量摂取による胃腸障害のリスク
補足
- 食品表示には「グルコン酸ナトリウム」と表示
21. 炭酸水素ナトリウム
役割 酸度調整剤
健康への影響
- 大量摂取による胃腸障害のリスク
補足
- 食品表示には「炭酸水素ナトリウム」と表示
22. アミノ酸等
役割 うま味調味料
健康への影響
- 過剰摂取による健康リスク
補足
- 食品表示には「アミノ酸等」と表示
23. フマル酸
役割 酸味料
健康への影響
- 大量摂取による健康リスク
補足
- 食品表示には「フマル酸」と表示
24. スクロースエステル
役割 乳化剤および安定剤
健康への影響
- 大量摂取による消化不良
補足
- 食品表示には「スクロースエステル」と表示
25. 硫酸カルシウム
役割 凝固剤および安定剤
健康への影響
- 大量摂取による消化不良
補足
- 食品表示には「硫酸カルシウム」と表示
26. パラベン(メチルパラベン、エチルパラベンなど)
役割 防腐剤
健康への影響
- アレルギー反応やホルモンバランスへの影響
補足
- 食品表示には「パラベン」と表示
27. D-ソルビトール
役割 甘味料および保湿剤
健康への影響
- 大量摂取による消化不良や下痢
補足
- 食品表示には「D-ソルビトール」と表示
28. EDTAカルシウム二ナトリウム
役割 キレート剤
健康への影響
- 大量摂取によるミネラル吸収阻害
補足
- 食品表示には「EDTAカルシウム二ナトリウム」と表示
まとめ
市販の醤油には、風味を良くし、長期間保存できるように様々な化学調味料や添加物、保存料が使用されることがあります。これらの添加物は適量であれば問題ありませんが、長期的な摂取や過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。成分表示をよく確認し、できるだけ天然の成分を使用した醤油を選ぶことが重要です。